「レバレッジ・シンキング」を読んで

レバレッジ・シンキング」著:本田直之 を読んだ。
以前から気になり、本屋で手に取りながらもなかなか読むに至っていなかった本。
内容をぱらぱらと見ていても、他の本にも既に書かれている内容がメインであるように思え、何か読むのがもったいないように思えていた。
読んでみたところ、やはり著者の方の説く考え方は常識範囲内であった。自分の人生における限られた時間の中で、目標を達成するためにいかに日々を過ごせばよいかという考え方だ。その為には、てこの原理を用いること(レバレッジ)で時間を作り出し、明日への投資を確実に行うことが重要であるということだ。
すぐ目の前の事柄に注意を奪われてしまえば、大局的に物事を捉えられなくなる。月単位で計画を立て、能動的に行動を起こして確実に前進する。その為には、取捨選択を的確に行い、本当に必要なものに確実に時間を投資することだ。まさにその通りであろう。
私個人的には、私が考えていることをいかに他の人と共有し、そこから新しい道を見つけ出せるようになることが仕事だ。この課題をこなすためには、まず、私の考えと人の考えとを共有させることが必須だ。現状の私には、これがなかなか難しく、思い通りにできていない。これを早期にこなせるようになりたいと思っている。
そのテーマにおいて、参考になることはないかと思い今回読んでみたわけである。
内容の中で、ミーティングをする際には、そのミーティングの課題の解決につながるヒントとなる本とその内容のポイントをあらかじめメンバーに配布し、前提を共有した上でミーティングを実施するとあった。これは素晴らしいと思う。実際のミーティングにおいて、前提が統一されていないために、課題の解決につながらなかったり、ゴール地点が違ったりすることで悩まされることが多い現状を打破できる有意義な方法であると考えられる。これは使えそうだと思った。