「グラン・トリノ」9.5点

グラン・トリノ」9.5点

とても楽しみにしていた映画。
観る前からいい映画であることは分かっていた。
どういいかを確かめにいった感じだ。

完璧なクリント・イーストウッドの世界観。
人生哲学が無駄なく描かれているのはいつも通りだが、この映画は肩の力が抜けた心地よい雰囲気に満ちていた。コミカルなシーンも多く、会場でも笑い声が溢れていた。
しかし、どうやればあのように人間の中身までうまく描くことができるのだろう。クリント・イーストウッドへの賞賛は巨匠という言葉では足りない。
世界がグローバル化した現在でも変わらない価値がある、それを思い知らされた気がする。
最後は感動で涙しました。会場はほとんど男性だったが、多くの人が涙していたのが印象的だった。

いい映画にまた出会えたことを幸運に思う。
これだから映画はやめられない。