Live From Daryl's House


http://www.livefromdarylshouse.com/
ホール&オーツのダリル・ホールが自宅でライブセッションをする映像を見た。
これは、ダリル・ホール自ら提供している無料の素晴らしいサイトだ。
ホール&オーツの大ファンとして、嬉しい限りだ。
ただ、最近のホール&オーツは、ホールのワンマンっぷりがどうも気にかかる。ジョン・オーツの味なくしてホール&オーツの絶妙なモダン感覚はない。ホールはT-ボーンさんを買っているようで、「BIG BAM BOOM」以降はどんどんウェイトが増し、現在では実質オーツの位置を占めているように思える。T−ボーンが嫌いな訳ではない(むしろ好き)。だが、絶妙な感覚のでどころを早く理解して欲しいとホールに対して願いながらも、すでに20年以上の歳月が流れた。
新旧どのアルバムも私にとっては掛替えの無い愛聴盤である。どれも甲乙付け難いものであるが、ホール&オーツとしての「妙」、「マジック」があるのはオーツが活躍していた時代のものに多い。その後も「アウト・オブ・タッチ」「ポゼッション・オブセッション」「エブリシング・ユア・ハート・デザイアーズ」「ロミオ・イズ・ブリーディング」「タイム・ウォント・パスド・ミー・バイ」など曲単位では素晴らしいナンバーは多い。しかし、アルバムでみるとマジック感覚は薄くなってしまう。
その点、「H2O」までのアルバムはどれもマジックが存在するし、「サラ・スマイル(シルバーアルバム)」「プライベート・アイズ」は神が降臨しているといっても間違いない(私にとって)。この2人の仕事はまさに化学反応だ。
また、ジョンの初ソロアルバムの仕上がりの良さも忘れられない。
この点を踏まえて、ホール&オーツとして活動してくれたらなぁと、勝手なファン心理で考えている。(活動してくれているだけで感謝感謝なのだが...贅沢なお願いだ。)
そんな思いを持ちながら、このダリルの家でのライブをいつも鑑賞していたが、今回ばかりはダリル・ホールに感動した。最近のものは、若手アーティストとのジャムセッションを積極的に行っている。そして、彼はここ最近、顔がかわってきたように思う。渋いのだ。60歳を越えた現在も進化を続けている。これは素晴らしい。KT Tunstallさんとの「キッス・オン・マイ・リスト」を聴いて鳥肌が立ち、ちょっと泣いてしまった。これからのホール&オーツに大きな希望を持てるというとても幸せを掴めた。ありがとうホール&オーツ!これからの応援しています。